●預言者のモスク よげんしゃのモスク
AD
622年,預言者ムハンマドが自らメディナの住居に接して建てたモスク。メッカの聖モスクに次いで,歴史的にも宗教的にも重要なモスクとされる。このメディナの住宅は,約50m四方の正方形の日乾煉瓦の同壁で囲まれた中庭だった。この中庭の東側の壁の南端に,ムハンマドの二人の妻のためにつくられた3〜3.5m四方の二つの部屋があるだけだった。初め中庭には何もなかったが,やがて集まった信徒が日陰で礼拝できるようその北側にナツメヤシの柱を立並べた柱廟が加えられた。ここは初めはマホメットの住居だったが,信者の数が増加するとともにだんだん礼拝の場となりついにモスクになった。しかし大きな中庭と礼拝のための柱廊という基本的な特徴はここに始まった。後ここは改築・再建が時々行われ,現存のものは,1483年マムルーク朝のスルタン,カーイト=ベイによって再建され,その後オスマン=トルコ時代に修復されたものである。