●抑圧 よくあつ
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フロイトによって発見された心理的防衛機制。フロイトは,人間の心理的世界の機制の説明概念として,心的構造論,つまりイド・自我・超自我という三層の心的世界を考えた。自我は衝動欲求のイドと禁止・命令を発する超自我と外界とを調和させ心理的世界を保護する。そのために,容認できない不快な欲望や観念,あるいはそれらを含む不快な記憶が意識的に自覚されないまま回避される。これが欲圧の機制である。しかし,抑圧によって無意識に押し込められた欲望や観念はエネルギーを保持し続け,抑圧の力に抗して表現される場合,種々の症状となる。したがって,症状の改善のためには抑圧された欲望や観念を意識化させる必要がある。この方法としてフロイトは自由連想法を考案した。自由連想によって無意識的な内容が意識化されやすくなり現実に受け入れられるものとなっていく。あまりに強大な抑圧は精神生活を貧困にし,抑圧の弱さは現実生活のなかに衝動欲求が混入しすぎ,精神的混乱や精神病理の状態を生むことになる。