●楊守敬 ようしゅけい
アジア 中華人民共和国 AD1839 清
1839〜1915(道光19〜民国4)中国,清末民国初の学者。湖北,宜都の人。字は惺吾,号は鄰蘇老人。1862年(同治1)に挙人となるが,その後7度会試に応ずるも失敗,ついに仕官を断念し著作に専心するに至る。彼の学問の中心は歴史地理,とくに『水経注』の研究であり,生前に『水経注図』と『水経注疏要刪』が刊行された。ライフワークの『水経注疏』は彼の死後,門人の熊会貞が疏を増補し完成した。他に『禹貢本義』・『隋書地理志考証』などの著作がある。また金石学・目録学にも造詣が深く,『寰宇貞石図』・『叢書挙要』などの著作がある。なお1880年(光緒6)に清朝の駐日公使何如璋の招きで来日し,すでに中国では散失している書物を収集し,それにより『日本訪書志』・『留真譜』・『古逸叢書』を編んだ。また書家としても著名であり,北朝の碑学を研究,書論として『激素飛青閣平碑記』・『激素飛青閣平帖記』・『楷法遡源』などがある。