●養子 ようし
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他人の子を家族内に迎え入れ,法や慣行によって親子関係を設定する行為,あるいはその子。養子行為は養取と養育に大別される。前者は,養子に実子と同じ権利・身分を与えるのに対し,後者は,養子とは正式な親子縁組を結ばず成人までの養育を主目的とする。家制度が発達した日本では,養取は主に家の継承を目的とした。その形態はほぼ三つある。(1)相続すベき男子がいない場合,娘に聟を迎えて同時にその男子と養子縁組を行う聟養子が多く行われた。子が全くない場合,(2)幼児を養子にもらって成長後に配偶者を定めるか,夫婦を養子に迎える夫婦養子(両貰(りょうもら)い養子),(3)戸主の弟をその養子とする順養子,が行われた。養育を目的とする養子は,漁村地帯で多く見られた。集中的な労働力を要し収獲を人頭割にする漁法の影響もあって,背後に位置する農山村の余剰労働力をモライゴという形で吸収した。