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●養蚕具 ようさんぐ

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 蚕(かいこ)を飼育するために用いられる道具。蚕種(さんしゅ)を孵化させた幼虫を,前後4回の休眠を経て成長させ,絹糸を吐いて繭をつくるまで蚕の生命循環にあわせて行われる作業に使用される道具はさまざまあるが,ふつう行われる糸繭養蚕ではここまでで区切ることができる。さらに種繭養蚕では,繭を破り出たカイコ蛾が産卵する蚕種の精製・選別などの行程が加わり特殊の道具が用いられる。その道具を,大きく分類するとまず蚕座に使用するもの,棚・わら床・かご類・むしろ・大小の網・箒など。蚕の餌の桑を処理するもの,桑切り庖丁・調桑用篩・箕など。保温具として,寒暖乾湿計・だんろ・十能・火箸・炭箱など。上簇用具として,各種まぶし器・まぶし菰など。蚕種用具として,催青器・貯蔵箱・蚕種用棚など。そのほか時計や踏み台といった日常生活に使われている道具が広く応用される。