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●影向石 ようごういし

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 神の御座と信じられ常人の近づけない石。またはその石にまつわる伝説。勧請石・降臨石・拝石などとも呼ばれ,遠くの神を遥拝したり降臨する神を拝んだりする場所にある。これらは,前宮のような形で人々の崇敬を集めていたものと思われる。神奈川県鎌倉市の鶴ケ岡八幡宮の社頭にある影向石は,正応2年の大風雨のとき湧出したとされ,供僧円頓坊の夢の中に座不冷の行法を聴聞するために竜神が来て座した石ともいう。東京都北区滝野川の金剛寺では不動の影向石と言い,弘法大師が不動の像を彫ってこの石の上に据えたと言う。福島県福島市の南宮諏訪社では拝石と言い,日本武尊がここで諏訪を遥拝したと言う。岡山県御津郡建部町のは三個の孤石で,かつて弥陀三尊の来迎を拝んだ所とされ三尊石仏岩とも言う。山口県徳山市遠石八幡宮のは,推古帝2年12月宇佐八幡宮より神託があって,この石の下に男女三体の神が現れたのを祀ったものと言う。