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●ユンカー

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD 

 ドイツ東部の土地貴族をさす。ユンカーの原意は「貴族の子」のことで軽べつ的にも用いられる。17,18世紀に領地を広げたエルベ河東部の領主(グーツヘル)は,賦役農民を使って農産物を市場に出す農場経営を行い,プロイセンの中央集権化では行政・軍事の支柱になった。19世紀初めプロイセン改革で促進された農民解放で,従来の領主権は変更・廃止されたが,一方で農民の労働者化をもたらし,それを使ってグーツヘル=ユンカーは,特権(警察権・裁判権など)を保持し得て有利に資本家的農場経営を進めた(ユンカー経営)。農場経営者はさらに農民から土地を得て大きくなり,農産物(穀物)輸出のため自由貿易を支持,一部は食品工業を発展させ,またドイツの保守勢力の結集に関係した(48年「ユンカー議会」設立など)。ユンカーが行政・軍事面の支配層に占める力は大きく,ドイツ統一後も政治権力を担いその政治的影響力は第二次世界大戦まで持続した。