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●湯屋 ゆや

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 銭湯町湯とも言い,今日の公衆俗場のことである。入浴方法には,釜に湯を沸かしてその蒸気を浴びる「風呂」と,湯そのものを浴びる「湯」がある。古来には,寺院では参詣の大衆の潔斎浴場として「大湯屋」と称する建物も造られた。街中での営業の湯屋の起源は明らかでないが,『栄花物語』などの記述から平安時代の京都にあったと思われる。江戸時代の湯屋の様子は,浮世絵などに描かれておりなじみ深いものである。湯槽は,柘榴口といって「風呂」と「湯」を兼ねたようにつくられている。湯槽に入るものは,板の低い入口から這い込む形で入り,頭を上げて一,二歩進むと湯槽がある。営業時間は,1662年(寛文2)の町奉行の達しで明け六ッ時より暮六ッ時まで焚くことが許された。混浴が一般的であって,この風潮は明治中期ごろまで続いた。また湯屋には湯女を置いている湯女風呂もあり,入浴男子の世話をするようなものまで存在した。

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