●ユトレヒト同盟 ユトレヒトどうめい
AD1579
オランダ独立戦争中の1579年,ネーデルラント北部七州がユトレヒトで結成した同盟。ネーデルラントは中世以来,毛織物工業と中継貿易で繁栄しカルヴァン派の新教徒が多かった。1556年,スペインのハプスブルク家領に編入されると,熱烈なカトリック信者である国王フェリペ2世の新教徒弾圧が始まった。1568年,新教徒市民層を中心に独立運動に立ち上がり,総督アルバ公を排斥したが,フェリペ2世の懐柔策によって旧教徒の多い南部10州(後のベルギー)は脱落してしまった。そこで,ホラント・ゼーラントなど北部七州の代表は,1579年1月ユトレヒト州の主都ユトレヒトに会し信教の自由獲得まで団結して抗戦することを誓い合った。そして1581年7月独立派の指導者オラニエ公ウィレムを世襲の総督(統領)として,ネーデルラント連邦共和国の独立を宣言した。その後も戦いは続いたが,イギリス・フランスの反ハプスブルク家政策に助けられ,1609年事実上独立を承認された。