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●湯立 ゆだて

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 大釜にわかした熱湯でもってする神事の一つで,ゆだちとも言う。神前の大釜にわかした湯に笹を浸し,その笹をふって周りにかける。上代に行われた盟神探湯(くがたち)は,神前の熱湯で罪や穢れのありなしを占ったがそれとの関連もある。今日では清めの儀式になっているが,たちこめた湯気のなかで神がかり状態になり,神のご託宣を聞こうとするのが古来の姿と思われる。平安時代の神楽歌にも湯立の行事は記されている。中世には湯立は巫女舞いを伴って流行し,それが芸能化されると湯立神楽(ゆだてかぐら)となる。三河の花祭り,九州の佐伯(さえき)神楽などがそれらの代表である。やはり大釜に湯をわかし,笹をもって舞い,湯を周囲の人や自分にふりかける。近畿地方の村落で,巫女がやはり湯をふりかける舞いがあり,問屋(といや)とも呼ばれているのはこの儀式が神の意を問う行事であったのを示す。

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