●ユタ
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神がかりなどの状態で神霊や死霊など超自然的存在と直接接触・交流し,この過程で霊的能力を得て託宣・卜占(ぼくせん)・病気治療などを行う宗教的職能者呪術。大部分が女性。奄美・沖縄本島に存在。東北地方のカミサンイタコ,そのほかの巫女(ふじょ)と並んでシャーマン的職能者に位置づけられる。ユタはその守護神たる神霊の憑依(ひょうい)を得て判じ(判じ)やアカシなどの託宣を行う。このときには線香をともす・あくびをする・呪文(グイス)を唱える。通常の意識の喪失の状態(トランス状態)を導いて神がかりに入る。このことをユタは〈神に巻かれる〉〈霊感がのってくる〉などと表現する。ただし死者の霊を呼び出し語らせる口寄せの際には死霊がユタのなかに憑入し,ユタは一人称で死者のことばを語る。ユタは託宣のなかで祖先に関する事項を指摘することが多いとされ,とくに霊魂や祖先祭祀にかかわる呪術・宗教的世界に深く関与している。