●ユークリッド
BC300
前300年ごろ,ヘレニズム時代の数学者。『(幾何学)原論』の著者。プラトンの弟子であったエウドクソスの業績が彼の書に取り入れられていること,彼の書がすでにアルキメデスによって知られていることからその年代が推定される。アテナイで学びプトレマイオス1世治下のアレクサンドリアで教えた。彼が知られているのは,もっぱら『原論』の著者としてである。『原論』はラテン語圏・アラビア語圏にもたらされ,その後各地で二千数百年にわたって幾何学の基本となる書物であった。『原論』の原名『ストイケイア』とは,ギリシア語で単語を構成する字母(アルファベット)を意味する。この書は13巻から成り(14巻と15巻は彼のものではない),1〜6巻は平面幾何・7〜9巻は数論・10巻は無理量・11〜13巻は立体幾何を取り扱っている。定義から始まり,公準(要請)・公理・命題とその作図・証明・結論という形式で書かれている。