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●ユグノー戦争 ユグノーせんそう

ヨーロッパ フランス共和国 AD1562 フランス王国

 フランスの宗教戦争(1562〜1598)。ユグノー(新教徒)と旧教徒の抗争に,絶対王政成立前夜の国政主導権をめぐる大貴族の闘争,さらにスペイン(旧教)とイギリス(新教)の対立が結合して複雑な様相を呈した。ヴァシーにおける新教徒襲撃・オルレアンでの報復・サンスでの再報復(1562)が発端で大きな戦いが9回あった。最も過激な旧教勢力の指導者はギーズ公で,新教側のコンデ公と対立した。国政を独占していたカトリーヌ=ド=メディシス(旧教)とギーズ公の間には暗闘があり,バルテルミー虐殺事件(1572)や宥和的な勅令など国王政策は動揺した。過激旧教派はやがてリーグ(旧教同盟)に結集し,新教派の首領アンリ=ド=ナヴァールと敵対したが,この間に宗教問題よりも国民的統一を重視するポリティーク(穏健旧教派)が結成され,結局その路線上で内乱が収拾された。すなわち,アンリ4世の即位(1589)・カトリック改宗(1593)・そして信仰の自由を認めるナントの勅令公布(1598)である。