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●雪鋤 ゆきすき

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 おもに除雪用に使われる。スコップ,スノーダンプ以前のものは木製で,形態的に1枚板の櫂状のものと,先端の台に柄を取り付けた踏鋤型のものに大別される。前者は多雪地に多くみられ,後者のそれが少雪地を中心に分布するのは,使い方の違いを表現するのであろう。1枚板のものには,屋根雪おろし専用に柄の3mもあるものを使い,雪道の除雪や雪掘り用には1.4〜1.5mのものが使われてきた。ブナ材で製作されたものが多いが,中国山地ではヤマザクラを素材としたものが顕著である。豪雪地の人々は,各家で5,6本前後を用意しておくのをつねとし,積雪量の多少や降雪の様子をみはからい素早く屋根雪降ろしをした。1枚板のものは,破損すると雪道を歩く際の杖代わりに使ったり,毛皮張りの板として用いた。そのほか,箆(へら)の部分に似顔絵を描き鬼やらい用に使い,用件を書いて雪道に立てて伝言板代わりにするなど,転用されることが少なくなかった。