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●宥和政策 ゆうわせいさく

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ふつう歴史的には第二次世界大戦勃発前の時期に欧米列強諸国がファシズム諸国に対してとった譲歩政策をさす。このことばの本来の意味は相手の不満の正当なものを取りあげることによって国際政治における緊張緩和をめざすということであるが、自らの弱体性についての意識や相手に対する恐怖感にもとづく戦争回避のための原則の犠牲を伴う譲歩政策という意味に内容が変化した。それはとりわけナチス=ドイツによるラインラント進駐、オーストリア合併、ズデーテン地方獲得などヴェルサイユ条約打破をめざす一連の膨張主義的行動に対して、イギリス側とくにチェンバレン首相が示した容認的態度が、結果としてヒトラーの侵略政策を促進したことによる。

 しかし最近ではこの時期のイギリスの対ドイツ政策がヨーロッパでの自由行動を認めていたわけではなく、領土的譲歩も民族自決の原則内でなされたとして、このことばの元の定義に近い解釈をする研究者も現れている。


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