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●遊里 ゆうり

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 一定の区画を区切って公認・非公認の遊女屋が集まった地域。遊女のいる所。江戸では幕府公認の吉原遊廓に代表されるが,非公認の私娼を置いた岡場所(おかばしょ)も含む。遊里をさす名称に,悪所(あくしょ)・悪場所(あくばしょ)・色里(いろざと)・いろまち・岡場所・かくれ里・花街(かがい)・廓(くるわ)・傾城町(けいせいまち)・さと・青楼(せいろう)・洞房(どうぼう)・不夜城(ふやじょう)・遊廓(ゆうかく)などがあり,その数は30に余る。これらはすべて一般的に用いられていたということではなく,江戸時代の洒落本作家や代川柳を詠むようなインテリ階級の人々によって世間にひろめられたものもある。たとえば『柳多留(やなぎだる)』9に〈北国のゆふ里にむす子とらわれる〉とある。また明治時代以降の研究者が漢学の素養を活かして,中国の故事から引用したり,造語したりしたものもある。柳巷(りゅうこう)・雲雨台(うんうだい)・煙花巷(えんかこう)・狭斜(きょうしゃ)・女閭(じょろ)などがそれである。こうした名称のうち,日本独自のものでは,最も広く用いられたのは廓である。傾城は中国のことばで傾国と並んで用いられたが,傾城町となると日本独特の表現として,一般に用いられた。