●融通念仏宗 ゆうずうねんぶつしゅう
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良忍(1073〜1132)を開祖とする浄土教の一派で,融通大念仏宗ないし大念仏宗ともいい,14〜15世紀が隆盛期であった。融通念仏は,自己の唱える念仏の功徳が自他に融通し,1人の念仏往生が多くの人々の念仏往生を約束するの意味である。良忍は,大念仏寺で法意を説き,念仏者名帳を携えて勧進を行った。のちに,大念仏寺第7世の法明良尊が全国を歩いて融通念仏をすすめ,門弟たちは京都嵯峨野の清涼寺を中心に活躍した。しかし,このような融通念のあり方は,浄土宗や時宗から念仏の邪道として非難された。戦国時代以降,教団として固定化し,元禄年間(1688〜1703),大念仏寺第46世大通融観が一宗の制規を定め,学寮も設けるなかで宗教として整備されていった。