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●遊芸人 ゆうげいにん

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 一般的に“遊芸”とは,遊びごとに関した芸能をさし,謡曲・茶の湯・生花・舞踊・琴・三味線・尺八・笛・香・講談・落語・浪花節・俗謡などをいう。それらに従う人びとを“遊芸人”と呼んだ。ただし,わが国における“遊び”というものは,もとは神に対してその霊を揺さぶり動かす行為をさしたものであり,これを“神あそび”と称した。神と交歓する直会の場における歌舞の芸をとくに“遊び”といったのである。さらに葬送儀礼に伴って行われた歌舞のわざをも“遊び”といった。古代には“遊部”という専業があった。この“神あそび”が中国から渡来した“遊”の概念と結びついてしだいに今日いうところの遊戯の意味に変わっていったのである。それでも“遊び”には宗教的な語感が長く残されていた。近代に入って宗教的語感はほとんどなくなり,遊芸に従事する人びとは,明治時代には“遊芸稼ぎ人”という名目の鑑札で営業したことがある。