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●唯物論 ゆいぶつろん

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 唯心論に対立する用語。世界の究極原理を物質として,精神も物質であるか,あるいはその随伴現象であるとする形而上学的立場。古代におけるデモクリトスやエピクロスの原子論は機械的唯物論の端緒であったし,ストア学派の思想にも唯物論がうかがえる。近世において唯物論は宗教的伝統に抗して,自然科学の発達に伴ってさまざまな形で現れる。18世紀フランスで,物質にひろがり・運動力・感覚能力を認めたラ=メトリーや,物体に固有なエネルギーによって運動する自然存在を主張したドルバックの機械的唯物論や,進化論の影響を受けた生物的・生理主義的唯物論,シュトラウスやフォイエルバッハの思想を継いで物質の弁証法的運動を根本原理となしたマルクスやエンゲルス弁証法的唯物論はとくに著名である。20世紀の技術革新は新しい形の唯物論を生みだしているといえる。

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