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●両班 ヤンバン

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 高麗・李朝時代の文武官僚および文武官僚になることができる身分の呼称。高麗光宗が科挙制度を始め,文武の官吏を試験により選抜し,景宗のときからは文官は東班,武官は西班として区別し,合わせて両班といった。両班には門閥がある家の子孫で,才能もある者でなければなることができなかった。高麗前期には両班といえば文武官僚を意味したが,後期からは文武官僚になることができる支配身分層という意味にも使われるようになった。李朝時代には,両班は族譜を作成して自ら平民・賤民と区別して,代々官吏になって特定の身分を構成し,社会の特権層として国家からさまざまな特典を受けた。両班は儒学を信奉することを唯一の誇りとし,家系や身分を背景に政権に参与,党争にあけくれたが,1894年の甲午改革による身分打破政策の断行後,両班支配身分はしだいに消滅した。

〔参考文献〕李成茂『朝鮮初期両班研究』1981,一潮閣