●山伏塚 やまぶしづか
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行人塚,入定塚ともいう。仏教で当来,仏といわれ,釈迦滅後56億7,000万年のうちに下生して衆生救済を果たすという弥勒信仰にもとづき,生きながら自ら塚に入って入定した行人や修験者の塚の跡。入定を果たすために,行人や修験者は木食行といって木の実・草の根を食して穀類や塩類を断ち,寒の水行や手燈などの苦行を一定期間つとめ,死期が近づくと塚に入った。こうした自埋入定では,土中に埋められたのち,節を抜いた竹筒で呼吸をし,鉦を叩きながら念仏を唱え,あるいは真言を誦してなお1〜3週間生きつづけたという。入定後3年をへて遺体を掘り出し乾燥させたものを即身仏といい,人々の崇拝をうけた。自埋入定伝説およびその史実は全国的にみられ,現在する即身仏は20体以上といわれる。このうち山形県庄内地方には出羽三山の湯殿山で修行して入定した即身仏が6体,新潟県に3体残っており,とくに出羽三山信仰との結びつきが強い。