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●山鉾 やまほこ

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 祇園祭天王祭など御霊信仰を背景とした祭礼の行列に,しばしば繰り出される飾り物のことで,人々の背に担がれたり,車をつけて曳きまわされたりすることが多い。京都市の八坂神社の祇園祭の山鉾は有名で,各地の山鉾もこれを模倣したとみられるものが少なくない。八坂神社の山鉾は,京都市内の通りに面した各町内に保管され,祭の際に組み立てられる。それぞれに和漢の故事にちなんだ趣向がこらされているもののほか,各町内の神様を担いでいるものもみられる。これら山鉾の始まりは,998年(長徳4)に祇園御霊会の余興として大嘗祭の標山(しめやま)をまねた飾りをつくったことによるという。その後,山のほかに鉾の出し物もつくられるようになり,都市の祭礼の華やかさをよく表している。鉾は山よりも大きく丈の高い飾り物をいうが,現在必ずしも形と名称は一致しない。いずれにしても,本来は神霊の依りつく祭具としての意味があったものと考えられる。