●山伏神楽 やまぶしかぐら
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青森・岩手・秋田・山形の東北4県に伝承される獅子神楽の一種で,悪霊を払い,村人および農耕の安全を保障する神事芸。元来は山伏が神楽人をつとめたことから,太平洋側では山伏神楽,日本海側では番楽と称される。陰暦の11月ころ,山伏の一団が権現の獅子頭をまわしながら村々を訪れ,神楽による祈祷神事を行った。まず湯立(巾たて)で村人に祓を施したあと,神降しの行事,ついで神々の舞,そして神上げの行事とつづく。舞の舞台は,その泊りごとの民家の一間を借りて神社の本殿にみたて,楽屋との境に幕をはり,見物人を背にして楽座を配するのを特徴とした。舞は能の一種で,武舞(鳥舞・翁・三番叟),女舞(年寿・機織・蕨折),番楽舞(信夫・鞍馬・曽我),神舞(山神舞・水神),荒舞(荒神・普将)など,種々の様式が混在し,謡や語りを伴った能大成以前の古式を保っている。現在では民間の神楽組によって伝承されている。