50音順    検 索

●山師 やまし

アジア 日本 AD 

 山主・山元ともいう。江戸時代の初めには鉱石を掘り当てたものの呼称であった。彼らはその鉱区を請負って稼行した。幕府の鉱山支配が強まるに伴い,佐渡にあっては奉行所から禄を与えられ,出鉱の一部を請け取るようになり,独立性を失って佐渡奉行所の役人としての性格を強め,幕末にいたった。山師は鉱業の練達者でもあるので,金子・大工・手子・桶大工・樋引・山留・鍛冶などの採鉱にあたるものを支配し,坑内および選鉱場・精錬場や資材・食糧・製品の仕入れ,運搬の事務をとる勘定場などの鉱山のいっさいを掌る場合が多かった。山師は請山師として山をどう見立てるかによって山先の資格を認められる。山師の報酬は直山・請山など鉱山の所有形態によって差を示す。直山は領主が奉行や代官を置き直接山を支配し,運上役などを出す公納の方法で,領主の名にちなみ何々山と呼ばれている。