●山くずれ やまくずれ
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山くずれ(山崩れ)とは,比較的急な山地斜面の基盤岩あるいは表層の岩屑の一部が突発的に崩れ落ちる現象で,移動土石塊が乱れて,原形の大部分が破壊されたものをいう。その原因としては,豪雨などによる水分の添加と,地震などによる震動により,斜面における力学的な安定を失うためである。基盤岩のくずれは,岩石そのものが脆弱(ぜいじゃく)なところでおこり,大規模な場合が多い。これに対して岩屑のくずれは小規模なものが多数発生することが多く,マサ土・火山噴出物ののる台地に発生し易い。傾斜40度前後の斜面で最も発生し易い。地震の発生によって生ずる山津波,大雨時に山腹の崩壊が集まって谷筋に沿う土石流になることもある。たとえば1968年(昭和43)の十勝沖地震では,青森県東部で多くの崩壊が発生したが,地震前の3日間に160mmの降雨があったことがわざわいしている。九州南部にひろがるシラスは非溶結のため,台風や梅雨時の豪雨により谷頭侵食を伴う崖崩れをおこす。