●ヤハウェ
アジア イスラエル国 AD
イスラエル民族が信仰した『旧約聖書』の神名。ヘブライ語のアルファベットの4文字 YHWH で表記される。神の名をみだりに唱えてはならないという戒め(出エジプト記20章7節)のあることから,彼らはこれを「主(アドナイ)」と読み替えてきた。しかもへブライ語はかつて母音を表記しなかったこともあって,本来の読み方が忘れ去られることになった。近代のキリスト教学者は誤って YHWH をアドナイの母音を付してエホバと読んだが,本来の続み方はヤハウェであるというのが旧約学の定説となった。ユダヤ人はいまでも信仰上の理由から「主」と読み替えている。神ヤハウェはホレブ山において,モーセに自らを啓示したが,その際〈私は有って有る者〉と名前を説明したと伝承は語る(出エジプト記3章13節)。しかしこの名の起源と本来の意味については,専門家のあいだで意見の一致をみるにはほど遠い状況である。