●野党 やとう
AD
議会政治のもとで政権を担当していない政党。つまり,首相や地方公共団体の長が所属しまたは支持されている政党が与党で,それ以外の政党が野党である。アメリカの大統領のように直接選挙で選出される場合には,野党が多数派ということもある。与党が多数党であって,議会において正しい多数決制の運営をおこたると,多数独裁に陥る危険がある。戦後の日本ではほとんど政権の交替がなく,長期単独政権が続いている。また,与党と野党の政策に大きな対立があり,重要法案や条約承認の議決の際に議事妨害や審議拒否,あるいは単独審議や強行採決といった事態をまねき,国民の政治不信の要因ともなっている。議会制民主主義は,多数派と少数派が共存する可能性があってはじめて健全な運営が営まれるものである。イギリスの野党は“影の内閣”を構成して政権交替に備え,与党の政策に現実的に対応していることが,政権交替を可能にしているともいえる。