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●ヤスパース

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1883 ドイツ帝国

 1883〜1969 ドイツの哲学者。オルデンベルクに生まれ,ハイデルベルク大学・ミュンヘン大学その他で法律学・医学を学び,1916年,ハイデルベルク大学医学部の員外教授,1922年,哲学教授となるが,ナチスによって大学を追われ,1948年,バーゼル大学教授となる。彼はカントを学び,キルケゴールニーチェの影響を受け,人間探究を中心とする哲学を志す。なかんずく科学と哲学との対決を通じて哲学の真の意義を追求し,科学の客観的・抽象的な知に対して哲学の現実的・実存的な知を明らかにする。さらに彼は実存の本質を死・苦・争・責などの限界状況において可能となるとし,暗号読解を通じてついに超越者に迫りゆくのである。

 こうして人間を超越者にまでつきつめることによって解明しようとするところに彼の実存哲学の特性がある。

〔参考文献〕林田新二『ヤスパースの実存哲学』1971,弘文堂

斉藤武雄『ヤスパース研究』1962,理想社

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