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●屋敷構え やしきがまえ

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 家の居住性を高めるために,屋敷構えは種々くふうされている。顕著な例として,屋敷林とか屋敷森といわれる防風林がある。これは強風から家屋を守るのが主で,島根県出雲地方のツイジ松はよく知られているところで,関東でもシセキ・イグネなどと称してけやきを植え,その下に常緑樹を配している。けやきは冬に落葉し日照をよくし,夏は緑陰となる。とくに秋から冬の空風(からかぜ)や台風は茅屋根を傷めやすく,関東平野には,このけやきのシセキが役立っている。男鹿半島能登半島・佐渡島などは,冬の日本海の強風を防ぐため,冬になると柴木で家の壁面をかこったりするし,四国・九州・沖縄では,軒高まで石垣とし風に対処してきる。関西では,土塀の使用がめだつ。秋田県など豪雪地域ではガンギなどといって,雪除けが軒につくられるところもある。谷間の村など,直接風の被害のないところでは,生け垣程度に留まり開放的な構えになっているところもある。