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●屋敷 やしき

アジア 日本 AD 

 住居の主屋,付属屋,庭のすべて日常居住に必要な建物のある敷地,地面をさす。ところによって屋地・居地・カマチ(尾張)・ヤガマヘ・カマヘ(陸奥)・カクチ(摂津)など名称を異にする。まず安全,水の確保の二つが最低条件で,日当りのよいこと。

 そのうえ村の成り立ちとか,わるい地勢,地形上の要件ともかかわる屋敷割りをされたところもある。

 とくに市や町においては細長い短冊形になっているのは,間口制の税とのかかわり,寺を中心とする門前町の宿村型や,環濠型,城下町の屋敷制のごとき人為的条件も少なくない。

 防風林や垣根・石垣で区別している。そのためドヰクラ・石グラ・ヤツクラ・コウガイ・エグネ・ヰグネなどと呼んでいる。入口には門があり,長屋門・門長屋のある家もある。昔は身分によって許可事項が異なっていた。屋敷には広場があった。主屋は南向きで,ここは作業庭であった。主屋の裏側には物置・倉・厩舎・便所・小屋そのほかがあった。