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●夜警国家論 やけいこっかろん

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 国家の任務を,私有財産を外敵から守り国内の治安を維持することのみに限り,他は自由放任にするという国家観。19世紀ドイツの国家社会主義者ラッサールが著書『労働者綱領』(1862)のなかで当時の自由主義国家を批判するために用いた言葉。ブルジョワの財産を保護するために国家を単なる盗難防止の見張り番と想定する。国家は個人の人格を尊重し,私生活に立ち入ることなく,その経済活動を見守るだけにすぎない。自由放任国家中性国家治安国家法治国家などと同義語で,国家の能動的使命を論ずる福祉国家・文化国家・行政国家と相反する概念である。19世紀のイギリスなどにみられる資本主義の自由主義的傾向,産業主義,自由放任主義などをその批判の対象として,必要悪としての国家をまったく否定する考え方である。国家は「強奪と盗みを防ぐ夜警」だとする。