●薬師寺 やくしじ
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独特な裳階を付した東塔,金堂薬師三尊など白鳳から天平初期にかかる仏教文化の至宝を蔵する法相宗の寺。奈良市西の京にある。はじめ,天武天皇の発願を持統天皇が引きついで698年(文武2),藤原京に完成したが(本薬師寺),平城遷都に伴い718年(養老2),現在地に移された。東西両塔並び建ついわゆる薬師寺式伽藍配置がみられ,近年相次いで金堂・西塔などの再建が完成され往時の規模に復しつつある。鋳銅仏として世界屈指の薬師三尊にみられる本尊台座のブドウ唐草文,中框中央の裸形鬼人像など,西アジア方面の異文化的物証が読みとれ,まことに興味深い。宝髻に唐草文を装飾した東院堂聖観音もこれと並ぶ秀作。様式は初唐風なおかつグプタ朝の要素すら発している。東塔は奈良時代前期の唯一ともいえる建築で,中心柱に刻まれた樒銘とともに著名。麻布著彩の吉祥天女画像,仏足石なども稀有の存在といえる。毎年3月30日の花会式は仏都奈良を代表する年中行事である。
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