●ヤク
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ウシと同属の近縁種である。ヤクは雌で体高160cm,雄で約190cmあり,全身柔らかい長毛におおわれている。チベットを中心に中央アジアの標高2,000m以上の山岳地帯に生息している。チベットでは家畜化されたものばかりではなく野性ヤクもみられる。野性種は標高4,500mから6,500mの高山の草地に群れをつくって生息し,家畜化されたものよりもやや大型である。寒さ,乾燥に強く飼育に手間がかからない。農耕民,牧畜民に飼育され,ウシと同じく駄用,役用,乳用などに使われる。150kgの荷物を背おって急峻な山道をらくにこえることができるほどである。また乗用にも使われ,その毛は衣類やカーペットなどに利用される。さらにフンは樹木のない高原では重要な燃料である。キルギス人はその乳からライアンというアルコール飲料をつくる。〔参考文献〕ゾイナー『家畜の歴史』1983,法政大学出版局
加茂儀一『家畜文化史』1973,法政大学出版局