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●焼米 やきごめ

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 生米や乾飯(ほしいい)を煎ったもの。これを田の神祭の供物とする習俗は広く,水口祭と刈掛祭に行っている。水口祭には種籾(たねもみ)の残りをいって供えるが,これをカラスの焼米などといい,害鳥が苗代を荒さぬようにとわざと撤き,ついばむにまかせた。この焼米を村の子どもたちに与える風習もあり,子どもたちは自由に水口からとって歩き,家人が分けてやったりもした。これも苗代の無事を祈願する呪法(じゅほう)から出たものである。これに対し刈掛の神事には新籾でつくった。これをカリカケ,ヒライゴメと呼ぶ地方もあり,早稲の穂を刈りとって焼いて搗いてつくり,神仏に供えた。そのために早稲(わせ)搗きという地方もある。農家では互いにこれを贈答する風習も多く,水口祭の焼米に比べると,こちらの方が柔くひしゃげているのでヒラゴメというところも多く,風味もよかった。白米域伝説もこうした神事の跡といわれる。