●瑶族 ヤオぞく
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中国の揚子江以南の諸省からヴェトナム・ラオス・タイなどインドシナ北部にかけて居住する山地民族。徭・搖などとも表記するほか,地名・居住形態・服装などによる多くの呼称をもつ。言語系統については定説をみず,現在中国では漢蔵語系の苗?語族に,ヴェトナムでは南アジア語族のメオ=ザオ(=ヤオ)語群に分類されている。人口は中国に140万人(1982),ヴェトナムに29万人(1976)など。ヤオ族の先祖は後漢代以降,洞庭湖付近を本拠に活動したらしく,漢民族の南下に従って宋代以降には同化・支配・反抗などの記録が江南・嶺南各地に関する史書に頻出する。言語・生活習慣などミャオ(苗)族に類似し,山腹での焼畑耕作をおもな生業として移動性が高い。犬祖=盤古説話をもち,民族文字はもたないが,祭祀などに用いる漢字文書(宋帝から“搖人十二姓”に下賜された特許状「評皇券牒」が最も有名)が多数保存されている。