●モンテーニュ
ヨーロッパ フランス共和国 AD
1533〜92 フランスの代表的モラリスト。フランスのルネサンス期を代表する哲学者・文学者である。ボルドーの近郊に生まれ,幼時からラテン語教育を受け,6歳でボルドーのコレージュ=ド=ギエンヌに学ぶ。卒業後トゥールーズで法律を学び,1557年にはボルドーの高等法院の参事官となった。1568年,父の跡を継いでモンテーニュ領主となるが,1571年,37歳で引退し,読書と著作の生活に入る。しかし,折からの宗教戦争に巻き込まれ,人間の思想のむなしさを感得する。1580年には,それまで書きためた『随想録』(2巻)をボルドーで刊行するが,持病の発病のため治療を兼ねてドイツ・イタリアの温泉巡りの旅に出る。この旅行中にボルドー市長に選ばれ,1581年から2期市長をつとめた。その後モンテーニュの館に帰って『随想録』の増補・修正を行い,1588年,パリで3巻本を出版する。彼のこの人間観察の記録は,後のフランス文化に大きな影響を与えた。