●モルガン財閥 モルガンざいばつ
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
アメリカ合衆国の金融大財閥。J.P.モルガン(1837〜1913)は,父 J.S. モルガンの始めた金融業に乗り出し,1864年ダブニー・モルガン商会を創設,折からの南北戦争と戦後の再建期に政府公債引受や借款で巨利を得た。1871年にはドレクセル=モルガン商会を設立,鉄道事業に進出した。1895年それはモルガン商会と改称されるが,北太平洋鉄道をはじめ12の鉄道会社を支配して,鉄鋼のカーネギー・石油のロックフェラーと並ぶ財閥に成長。彼は製品価格の安定のためには,トラストの形成を積極的に推進した。実際,1901年にはカーネギー製鋼会社を買収して,史上初の10億ドル企業 U.S.スティールを設立し,金融資本による産業資本支配の形態を明確にした。革新主義の風潮のなかで,T.ルーズヴェルトの激しい攻撃を受けたが,第一次世界大戦により国際金融家としての地位はいっそう強固になった。