●森小弁 もりこべん
アジア 日本 AD1869 明治時代
1869〜1945(明治2〜昭和20)現在の高知市に生まれる。大阪および奈良在住をへて1889年(明治22)上京,土佐出身の政治家後藤象二郎・大江卓の知遇を得る。東京専門学校(早稲田大学の前身)を中退して1891年(明治24)南洋貿易の商社一屋商会に入社。翌年同社員として天祐丸に乗船し,ポナペ(ポンペイ)島をへて,トラックのモエン島にいたる。のちに同島の有力者の娘イサベラと結婚し6男5女をなす。1897年(明治30)南洋貿易日置会社のトラック支店主任となる。1899年(明治32)ドイツの国策会社ジャルイット会社と契約し,1915年(大正4)3月同社が日本軍占領下で取引停止となるまで取引を行い,その後は独立経営。1914年(大正3),第一次世界大戦で日本軍が当時ドイツ領だったトラックを占領すると,日本海軍と現地人とのあいだに立って活躍し,その功によって勲8等瑞宝章と従軍徽章を授与された。青年時代にトラックで右手を失い,晩年は“左拳”と号した。現在トラックにおける彼の子孫は直系だけでも1,000人を超え,トラックで最も有力な家系となっている。