●銛 もり
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魚を突き刺してとる漁具。手にもって魚介を刺すものと,発条投射器などを用いるものがある。一般に手にもって使用する小型で構造の簡単なものはヤスと呼んでいる。捕鯨では,ノルウェー式捕鯨が入ってから,日本でも捕鯨砲と捕鯨銛が用いられている。捕鯨銛は命中と同時に先端部のカギが火薬の爆発で開き,獲物から抜けないようになっている。また最近では電気銛という,感電によるショックで捕殺する捕鯨銛なども登場している。銛の歴史はかなり古く,骨製または角製の銛頭(もりがしら)の存在が確認されている。銛頭が柄と固定されたものには,1本のものと,複数を一つにして,2本ないし3本の銛頭をもつものもあったらしい。銛頭には逆カギのあるものが多いが,茨城県の椎塚後期貝塚から,タイのあごに刺さったままの形で発掘されたものは逆カギのない銛であった。弥生式時代の骨角器も現存している。古墳時代から鉄製の銛がつくられた。