●模倣 もほう
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他個体の行動をみて,意識的・無意識的に類似した行動を示すこと,またこの過程を通して,それまで自分の行動目録になかった新しい行動を習得すること。スイスの心理学者ピアジェによると,感覚運動期の子供に模倣行動がしばしばみられ,行動発達に重要な役割を演じる。社会学者タルドや社会心理学者マクドゥーガルは模倣本能の存在を唱え,それにより習慣・風俗・世論などの社会現象の説明を試みた。一方,新行動主義心理学者ミラーと文化人類学者ダラードは,模倣行動は生得的でなく学習性であることを示し,現在ではこの獲得説が優勢である。バンデューラ(1925〜)は模倣を重要な学習形式とし,「人格・態度の発達の社会的学習理論」(1963)を発展させた。人は自ら行わずとも,また自ら強化されずとも,モデルの観察や代理性強化だけで,学習が可能なことが明らかにされたのである。