50音順    検 索

●モーパッサン

ヨーロッパ フランス共和国 AD1850 第二共和政

 1850〜1893 フランスの小説家。ノルマンディーに生まれる。20歳のとき普仏戦争に従軍し,戦争の悲惨を身をもって体験。戦後海軍省と文部省に勤務。かたわら母の友人のフロベールに師事し文学修業。ゾラの主宰するメダンのグループに加わり,戦争の一挿話を描いた『脂肪の塊』(1880)で文壇にデビュー。以後わずか10年間に約300の中・短篇,長篇6,そのほかを書いたが,1891年神経病の発作に襲われ,1892年発狂して自殺未遂,翌年死亡。長篇には,不幸な結婚生活のなかでの苦悩に満ちた生涯を描いた『女の一生』をはじめ『ベラミ』『ピエールとジャン』など傑作も少なくないが,モーパッサンの本領は,やはり短篇にあるといえる。それらにおいては,農民・下級官吏・兵隊・娼婦などの生態が描かれており,ありふれた生活のなかに予期せぬ出来事がおこり,悲惨な結末にむかうものが多く,ほとんどの作品に一種のペシミスムが漂っている。その創作態度は客観的・写実的で,ありのままの現実を簡潔明快な文章で表現している。

01