50音順    検 索

●モノモライ

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 麦粒腫のこと。化膿菌の侵入による目蓋の炎症。これを表す方言にモノモライのほか,メコジキ(中部)・メボイト・ホイト(中国)・ノメ(東北)・メカゴ(北関東)・メバチコ(近畿)・インノクソ(九州)などがある。このうちモノモライ・メコジキ・ホイトなどは,物貰い・乞食・ほいと(乞食の古語)の意を含むものであるが,それは麦粒腫を治す呪法として他家から食物を貰って食べる習慣があったことに関連する。たとえば長野県などでは,7軒の家から米を貰って歩き,それで粥を炊いて食べると治るなどと伝えている。こうした習慣は広く各地に分布していた。このほか,目蓋に小豆を当てそれを井戸に落としたり,篩や箕などを井戸の上に半分だけかざし「治ったら全部見せる」と唱えるもの,眼の前で藁を結びそれを焼く,櫛の背を温めて目蓋をこする,着物の褄を糸で縛っておく,臍に塩を入れるなど,各地にさまざまな民間療法が伝えられている。