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●物日 ものび

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 年中行事として定められた祝日のこと。古くは朝廷・武家・庶民ともに各々独自の節供や行事があり,これらの多くは一年間の生活過程,とりわけ農耕生活の過去におけるヲリメにあたっていた。この日は神に対して慎んで忌みごもりをする日であり,仕事を休むのは休んでケガレを断つためである。物日という呼称は,何か物のある日の意で,京阪地方ではモンビと訛り,紋付きを着る日だからなどといわれているが,物日に紋付きを着るようになったのは江戸時代以降のことである。また江戸中期の遊郭における紋日もこうした祝日で,この日は客が特別に祝儀を出す日に定められ,遊女は休むことを許されなかった。1870年(明治3)太政官令によって初めて年中の諸行事が祝祭日として公的に定められたが,その後改正され,1948年(昭和23)従来の祝祭日を廃止し,新たに「国民の祝日」が制定された。今日,祝日は休み日・遊び日のように観念されて,本来の意義が忘れられている。