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●モッラー=サドラー

アジア アジア AD1571 

 1571〜1640 十二イマーム派の神学者,イスラーム神秘主義者。シーラーズに生まれバスラで客死する。「神智学者の長」という尊称をもつ。十二イマーム派の神学とイブン=アルアラビーの神秘思想・イスラーム哲学およびスフラワルディーの照明哲学を総合し一つの体系にまとめあげた。長年にわたる神秘的瞑想の結果,彼は神を“輝ける真実在”として把握する。森羅万象はこのような神の自己開示の結果であるとみなしている。この自己開示は同時に唯一者である神の溢出ともみなされている。この溢出の過程において多様な存在者が出現するが,それは絶えず変化更新するとみなされている。彼はこの変化更新を“実体的運動”という概念を用いて説明することで,変化する存在者の自己同一性を証明している。このような世界観を彼はコーランや12人のイマームのことばに依拠しながら説明している。彼の思想は近世イランの宗教思想の方向を決定している。