●持成 もてなし
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とりなし,とりつくろい,ふるまい,饗応,馳走等と同義語。もてなしについて『古事記』には〈百取(ももと)りの机代(つくえしろ)の物を具ヘ,み饗(あへ)して〉とあり,『日本書紀』では同様のことを〈主人(饗設=あるじもうけ)之礼(のゐや)〉と称している。つまり,もてなしとは,もともとたくさんのご馳走を盛りあげて主人が客を迎えることであり,それはまた神祭りの方式でもあった。祭りには神に願いをかなえてもらいたいとする期待があるように,もてなしにも期待感が伴う。人の一生におけるお七夜,成人・結婚時のもてなしは,それぞれ子供・大人・地域社会への仲間入りを認めてもらおうとする期待感がある。もてなしは,社会生活上大切な礼儀であり,世話になる人へは欠かせない義理ともいえる。〔参考文献〕倉林正次『祭りの構造』1975
室伏哲郎『贈る論理・贈られる論理』1980