●餅花 もちばな
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飾り物として木につけられ,神棚などに供えられる餅。その行為や由来を含めた習俗をいう。多くは小正月などに,柳の枝に稲穂・繭玉(まゆだま)・果実などとともに,団子や,さまざまな形に加工した餅をつけて供えた。養蚕の盛んな地方では餅を繭玉状にして飾り,それをまゆだまと呼ぶが餅花の一種である。別に生業木(なりわいぎ)・花餅の木・木団子・餅手鞠などとも呼ばれるが,各地の風習からさまざまな形態が残されている。枝にさされる餅が紅白のものや幼児の玩具を模したり,農具や小判をかたどったものもあり,また神棚に供えられるほか,柱や鴨居・台所などに飾りつけられる。飾られた餅花を,2月の法会に煎って供物にしたり,食する習慣も残っている。小正月を祝う行事の一つとして残される餅花は,年頭に豊年を祈願する農家の心と,餅のもつハレの気分が結びついて定着したものと考えられる。