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●餅搗 もちつき

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 餅はハレの日の食物で,正月・節供・出産・初誕生などのさまざまな祝いの日には,餅を搗くのが一般的である。正月の餅は暮の25〜28日ごろまでに搗くところが多い。29日はクモチ(苦餅)といって忌む。また31日に搗くことを一夜餅といって忌むところも多い。餅搗きは本家に集まって行うところや,近所の組で行うところもあった。搗く方法は,一人で搗くほか,二人あるいは細い杵を用いて5〜6人で搗くところもある。また,餅搗き唄を伝えているところもある。最初の一臼で鏡餅や小さな供え餅をつくる例は多い。餅搗には,火打石で清い火をつくり,その火で米を蒸すところもある。神奈川県南足柄市内山では,臼の下にチガヤの筵を敷き,搗き終わると筵を二つに折って小笊とお供を乗せ,その上から臼を伏せ注連縄を張った。その伏せた臼の上には杵を乗せ,臼の傍には箕を飾って臼祭りをした。このように神饌としての餅搗は,神聖な行為として行われた。

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