●モスクワ宣言 モスクワせんげん
NIS諸国 ロシア連邦 AD1957
1957年11月,ロシア大革命40周年を機にモスクワに集まった64カ国の共産党代表のうち,12カ国の共産圏首脳会議で作成された共同綱領。内容は国際情勢に対する共産圏の姿勢と共産圏内部の相互関係のあり方に大別される。前者では,アメリカ帝国主義による戦争への策謀にもかかわらず,戦争の回避と異なる体制の平和共存は可能であることを強く主張している。また平和勢力としての立場の強調は革命論にも現れ,社会主義革命は議会を通じて平和裏に達成され得ると述べて,中立諸国などの恐怖感の緩和をめざしている。後者の問題では,社会主義諸国の平等と主権尊重をうたいながらも,前年の東欧の動乱を考慮して兄弟的な団結の強化を求めた。また社会主義への多様な道を認めて教条主義の排除の姿勢を堅持したものの,その一方で踏みはずしてはならぬ共通の法則があることを指摘して修正主義も厳しく非難した。全体としてソ連共産党第20回大会でのフルシチョフ路線の再確認といえよう。