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●モサッデク

アジア イラン・イスラム共和国 AD1880 

 1880〜1967 20世紀イランの政治家。カジャール朝の大臣であった父と皇女の母とのあいだに生まれる。フランス・スイスに留学,1915年に国会議員に当選。法相・蔵相を歴任したが,パーレビ朝をおこしたレザー=シャーを批判して国外に追放される。シャー退位とともに帰国,国会議員に返り咲くと,ツデー党・イスラーム勢力を国民戦線に組織し,“イランの石油国有化”を展開した。1951年には石油国有化法案を国会で通し,自ら首相となって英系石油施設を接収した。しかしながら,このころには父レザー=シャーのあとを継いだムハマンド=レザー=シャー=パフレビーとの対立が深まり,ツデー党との関係から対米関係は悪化していった。また,イラン石油が国際市場から締め出されたため,経済は悪化し,モサッデクの支持基盤は急速に失われてゆき,1953年国王派のクーデタによって失脚した。1979年のイラン革命以降,彼の民族主義者としての評価は高まっている。

〔参考文献〕前嶋信次編『新版・西アジア史』世界各国史11,1972,山川出版社

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