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●黙示文学 もくしぶんがく

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 世界の終末について隠されている秘密を,神から啓示を受け,空想的表象を駆使して記述した一連のユダヤ・キリスト教文学類型。「ヨハネの黙示録」にちなみこう呼ばれる。一般的に,伝統的な宗教的伝承・用語を無批判かつ頻繁に借用して書かれ,特定の読者が想像力を働かせて解読することを期待する姿勢が共通の特徴となっている。ユダヤ教黙示文学の多くが,前165年のマカベの反乱から1世紀末までに書かれた。「ダニエル書」「第4エズラ書」などがそれで,死海写本のなかにもこれに属する文書がある。悪霊の支配する現世では,むしろ義人が苦難を受けるが,世界の破局ののち悪霊は滅び,神の支配が実現するという終末的救済史観が主張の骨子である。キリスト教黙示文学は,この影響を受けつつ,キリストの十字架上の死により終末はすでに目前に迫っている,キリストが再臨したときがそれである,と独自の見解を展開している。